「2005年新しい気持ちで」

 

 慰問演奏会は、無事終わった。施設側の都合で到着するなりプログラムの変更をすることになったのは(演奏会場を2箇所にわけ、時間調整のため2種類のプログラムをその場で考えることになった)ちょっとビックリしたが、みんなの協力のおかげで、楽しい演奏会を開くことができた。お年寄りのみなさんも大変喜んでいただけた様子でよかったヨカッタ。

 さて、25日のコンクールに出られるかどうか・・・のSちゃん、2日前に電話をしてきて「出ます」とのこと。当日、もちろん満足な演奏はできないが、しかし最後まで弾ききった。3日であれだけ弾けるようになったのは、たいしたものだ。たった3日間でそこまで弾けるようになったのなら、なぜもっと早くからしっかり練習できなかったかなぁともったいなく思う。そしたらもっともっとその曲を楽しむことができただろうに。

 まぁ、みんないろんな事情をかかえている。それでもピアノが弾きたい。その気持ちだけを信じて来年もみんなと一緒にがんばっていこう。

2005/12/31


 25日にコンクールに出るSちゃんの出来が良くない。はっきり言って間に合っていない。今まで15年余り教えてきて、こんなこと初めてだ。

 小学校高学年になるとみんな学校に塾に・・・と忙しくなる。特に6年生は卒業に当たっての行事や修学旅行、卒業文集作りなど忙しそうだ。コンクール3日前の今日のレッスンでちゃんと弾けていないので、舞台で弾くのは無理という答えを出した。出演料を払っていてもったいないが、仕方がない。ただ、あと数日のがんばりでもし弾けるようになったなら・・・という希望もあり、出るか否かの最終判断は本人とそのお母様に託した。4月からこの教室に転入してきて、以前コンクールにも入賞したと聞くし、よく弾く生徒さんと判断していたので非常に残念。

 気分は入れ替えて明日は慰問演奏会の日。それぞれ曲もバッチリ用意できた。ちびっことお母さんの合奏「赤鼻のトナカイ」も準備は万全!ただ、今日はものすごい雪で荒れたお天気だったので、それが明日にひびかないかが心配。どうか明日、慰問演奏に行くことができますように。

2005/12/22


 Tくんは慰問演奏会に参加できることになった!曲目もほとんど出そろい、みんなやる気満々で練習を始めている。今回は施設側からも演奏してもらい、演奏交流会となる。あと少し、合奏もしようかな。しだいにワクワクしてきた。

2005/11/16


 また今年も12月23日(祝)に老人福祉施設へ慰問演奏に行くことを企画中。今年で3回目。おととしは春に行き、去年から12/23を恒例にしようかと思っている。

 さて、日程が決まったことをみんなに報告したところ、小1のTくんのお家はちょうどその日から3連休を利用してスキーに行く計画なのだと言う。う〜ん残念(>_<)と思いきや、Tくんが「スキーは行かない。慰問に行く」と言い出した。先生はスキーよりピアノを取ってくれるというTくんの言葉に感激!お母様はもう一度家で相談するとおっしゃっていたが、どうなるかなぁ・・・。ぜひ来てほしいなぁ。

2005/10/19


 小6のSちゃんがグレード試験7級に合格した。おめでとう!そしてSちゃん、なんと12月にはもう目指しているステージがあるのだ。すごいなぁ。ピアノがとっても好きなんだね。発表曲ももうすぐ練習を開始。またがんばろうね!

2005/9/15


 今日まで教室はお盆休み。といっても今度の日曜にはSちゃんがグレード7級に挑戦するし、この後続々とステージ演奏の予定がみんな待っているので、気の抜けない夏休みを過ごしているはず…。よね?みんな?

 休み明けにはミニコンサートもあるよ。あぁ、どうかみんな忘れずに曲を用意してきますように。って用意していなくてもすぐに弾ける曲を作るのがミニコンサートの目的だから、それでいいのかな?

2005/8/19


 ミニコンサートが始まった。月一度だけレッスンの時にマイレパートリーを弾いて、“おはこ"を作るためだ。

 第1回目は曲選びから始まり、お蔵入りしていた曲をもう一度練習してのコンサートなので、みんな大変だったのではないかな。練習が間に合っていない生徒さんもいたが、コンクールや試験が間近の者はその曲を弾くことにして、お客さんは前後のレッスン生と先生の私だけだが、お互い刺激がある様子。

 「人が弾くのを聴いてるのがいいわ」という生徒さんや、レッスンで仕上がりが今一歩だった曲を見事に仕上げてきた生徒さん等等、これからも毎月楽しみ。

 まずは一年1〜2曲を目標に、みんながんばろうね!


 2005/6/26


 いつもの教室通信「とらいあんぐる」を作っていて急に思いついたコト。

 私も恥ずかしながらそうなのだけど、ピアノが弾けるといっても「ちょっと弾いて聴かせて」と人に頼まれて、すぐに弾ける曲というのが意外にない。ましてやピアノの先生をしているとなれば、あんまり簡単そうなのを弾くわけにもいかない。

 教えている私がこうなのだから、習いに来ているみんなも…そう考え、思いついたのが「マイレパートリーを作ろう!」なのだ。レッスンで○になってもお気に入りの1曲は常に弾き続けて、マイレパートリーとしていつでもどこでも弾ける状態にしておこうというもの。ただ自分で弾き続ける、というのは難しそうなので、そのレパートリーは月末のレッスンで発表してもらうことにした。前後で一緒になる生徒同士で弾き合い聴き合い、お互い励みにがんばってくれるといいなと思う。


2005/5/25


 3月末にピアノを続けるかどうかで相談のあったKくんの答えが出た。やっぱりピアノは4月末でやめるとのこと。「お母様の意思でピアノを始めたためか本人にやる気がない」のが結論。レッスンでは少しアドヴァイスをすると格段に上手くなるのに、もったいないな。やる気がなければしかたがないか。

 そしてその次の日、元気な女の子とそのお母様がレッスンの見学に見えた。小2のその女の子は、小4のMちゃんのレッスンを一言もおしゃべりせず時折ゆびを動かしながら(ピアノは弾いたことがないのに)真剣に見ていた。レッスンの後、その女の子にピアノを習いたいかどうか聞くと「うん!」と大きくうなずく。4月からのレッスンはもう始まってしまっているので、5月からにしますかとお母様に聞くと、その子がすぐに始めたいと言う。

 「やる気」のみなぎるAちゃん、今日からレッスンだね。楽しくやっていこうね!


2005/4/13


 さあ4月!ということで、受験勉強で休会していたYさんが帰ってくることになった!センター試験の後期までがんばっていたとのこと。なんと第1志望の大学に合格。

 合格の報告と、また一緒にピアノが楽しめるのとで、ダブルでうれしい!

 まだもう一つうれしいことがある。来週から小6のSちゃんを新しい教室生として迎える。ピアノは前に習っていた教室でも舞台に出てどんどん発表していたということで、これからのレッスンがとっても楽しみ。(^^)

2005/4/1


 昨日小4のKくんのお母様がレッスンの終わりごろに相談に来られた。

 「家では声をかけないとピアノの練習はしないし…」「レッスンを続けさせるかどうか考えています」とのお話。こういう相談はたまにある。

 ピアノのレッスンは好きだけど家での練習はキライというのは、実はみんな同じ気持ちじゃないかなと思う。誰でも楽して上手になりたい。できるなら週1回のレッスンでピアノを弾くだけで上手になりたい。たぶんそんな風に考えている生徒さんもいるんじゃないだろうか。だって、みんなイロイロ忙しいもの。

 かくいう私も書道を習っていた時、始めのうちはなるべく週3日くらいは筆を持つようにしていたけど、そのうち忙しさにかまけてお稽古の日行く前に数枚仕上げるだけになってしまった。

 それでも5年も続けると上手くなるみたいで今やデイサービスでお年寄りと書道をして、えらそうにアドヴァイスをするまでになった。

 「継続は力なり」これはその書道の先生の言葉。どれだけ時間がかかっても、続ければ必ずそれは自分の力になり財産になる。

 ピアノは毎日練習しなさい。忙しい時は少しの時間でもいいから、とにかくピアノを毎日弾きなさい。これは、とっても大切なこと。だからみんなにそう言っている。野球でも、みんなより上手になりたい子は夜になっても家の外で毎日素振りをしている。

 何でも同じじゃないかな。早く、みんなより上手になりたければ、毎日練習するしかない。でも、時間がかかったとしても自分が楽しめればそれでいいのなら、自分のペースで練習すればいい。それで、なかなか上手にならない?それは自分の責任。やっぱり早く上手になりたい。それなら練習をたくさんすればいい。ただそんな単純な問題。

 どっちにしろ「レッスンに通っていて、それが無駄に終わる」なんてことはありえない。必ず身になることを保証します。もしそれができないなら私は先生ではない。


2005/3/24


 新年初めのレッスンでは、生徒さん一人一人に新年の抱負を聞かせてもらった。
 
 「もっと難しい曲が弾けるようになりたい」「基礎固めに専念したい」・・・などなど、こちらが思っているよりも皆前向きだ。どの生徒さんもレッスンに対する真剣さがうかがえてとても嬉しい。また先生として、身の引き締まる思いがした。

 そして今日、早速小4のMちゃんは気合を入れて練習してきた。普段から良く弾ける子だが、いつも以上に練習できている。私もそれが嬉しくて、曲想のとらえ方・指や腕の使い方など熱心にレッスンした後「今日は気合を入れて練習してきたね」と言うと、夏にはコンペに出るし新年から今まで以上に気合を入れなおしたと言う。

 こんな風に家での練習がしっかりできていると、次のことを教えてあげることができる。中にはレッスンに来て譜読みをしている生徒さんもいる(当然その手伝いが必要な場合は別だが)。今年は、「レッスンに来て練習するお手伝い」をやめようというのが私の目標。みんなに「家で練習してくる生徒」になってもらうためだ。そしてMちゃんが先頭を切ってスタートしてくれた。

 2005年、良い一年になりそうだ。

2005/1/20