宮崎市内を流れる大淀川から名前を取った「おおよど号」は、1974年4月に肥薩線、吉都線初の特急として登場した。特急でありながら、肥薩線の大畑駅と真幸駅でスイッチバックを通るため時間がかかったが、それでも従来の小倉・大分経由の特急「にちりん号」より、博多〜宮崎間の所要時間が短縮する奮闘ぶりを見せた。しかし、誕生から6年を経た1980年10月に日豊本線が全線電化、共通運用される1往復のみ気動車で残っていた「にちりん号」が電車化されたのに伴い、「おおよど号」は廃止されてしまった。 
                                           1975年12月28日 宮崎駅