中学二年生の夏休み、九州に行かせてもらった。

 祖母の親戚のいる佐賀県唐津に行き、そこから南九州へ遠征。

 C61、C57などを撮った夕方、宮崎駅からC61の牽引する客レに乗って宮崎神宮駅まで。

 暑い日差しの中、列車を待っていると彗星号が通過して行った。

 彗星号、ヨンサントオで誕生した寝台特急列車(前身は東京発夜行急行列車)で初めて彗星と言う言葉を知った。

 最初は読めなかったような記憶もある。

 そしてそれが流れ星のことを指すこともあとから知った。

 彗星号も最盛期は5往復あり、最後は、581系も使用して、別府からの帰りにモハネに乗ったこともある。

 広いベッドにいたく感動し、写真を撮りまくった。

 素敵な名前の夜行列車であった。

                                 1972年8月1日 宮崎神宮駅