暑い夏の午後、宮崎駅に回送列車が入線してきた。牽引している機関車がとてもスマートだった。
これが門デフというものだった。
貴婦人と呼ばれるC57に門デフ、とても魅力的な姿だった。
数年後、この機関車がお召列車の牽引機に選ばれた時は嬉しかった。その魅力的な姿がさらに美しく見えたものである。
今、C57は、山口線と磐越西線で見られ、後者では、たまに門デフをつけた姿を見せてくれる。
改めて門デフの美しさを実感する。
1972年8月 宮崎駅