初めての一人旅。

 九州大分の叔父叔母宅のある別府まで特急富士号に乗って。

 電車が好きなことは重々承知されていたので、たくさん汽車などが見られる大分駅に連れて行ってくれたのだろう。

 その時の一枚が、これ。

 当時は、まだ冷房車が珍しい時代。わざわざステッカーが貼ってあった。

 しろくまのマーク。夏の暑そうな午後の日差し。

 大分駅には、C63を彷彿させる門デフのC58もいた。

 写真を撮っていたら突然の汽笛に驚いたことも覚えている。

 DF50牽引の特急富士号の写真も撮らせてもらったようだ。

 あの時から50年。いい思い出である。

                                  1971年8月 大分駅