2005年2月26日 Sat.  at Moguri rooM 「Moguri De Savori Exhibition 」
- CAPO's Live "マグランプ"


     - 曲目 -

  0. intro - マグランプ

  1. 哀しみの恋人たち

  2.Time After Time

  3. I Thank You

  4. Mood In D

  5. どうなるのかな

  6. In My Life

  7. Anji



  8. 寝入りばな

  9. Now And Forever

 10. 夏隣り



 - アンコール - 

  Bohemian Rhapsody


北堀江のギャラリー「Moguri rooM」にて。


この日は、大阪では珍しく雪が舞っていた。その時点で、僕が客なら外出することを躊躇してしまうのだが、
寒い中来て頂いた方々には、本当に感謝している。
それにしても、これほどリラックスして演奏できたライブは他にない。初めて練習時に近いクォリティを出せ
たような気がする・・・・。


0. intro - マグランプ
曲というには短すぎるイントロダクション。今回のライブのタイトル「マグランプ」をイメージしたフレーズ群。
2つのコードを交互に、ラフなタッピング(弦を叩いて音を出す)やボディヒッティング(ボディを叩いて音を出す)
だけで、フワッとした空気感を出したつもり・・・。

1. 哀しみの恋人たち
ジェフ・ベックの名曲をアコースティック用に編曲したもの。ハーモニクスを効果的に使い、全体的にシンプルな
インスト曲として仕上げたつもり。

2. Time After Time
シンディ・ローパーのヒットナンバーをアレンジした歌物曲。タック&パティのヴァージョンを少し参考にした。この
曲は、元々女性シンガーの曲なので、Keyの調整が難しい。僕の場合、半音or1音下げぐらいが望ましいのだが、
チューニング変更の煩わしさを避けるために、敢えてレギュラーチューニングでカポタストを5フレットに付けて、
1オクターヴ下で歌うことにした。テンポを抑えすぎたせいで、ちょっと歌いにくかった・・・。

3. I Thank You
オリジナルの歌物曲。一人部屋に佇む夜、ふとどうしようもなく悲しい気持ちになる・・・そんなとき、恋人と電話で
話すとホッとした気分になる・・・。 というようなイメージの詞。夜空、月、温かさ・・・・が似つかわしい曲。
人の温もりへの感謝を込めて弾き歌った。

4. Mood In D
ゴンチチの曲をソロ用に編曲したもの。ジャズ風なコード進行とアコースティックの空気感が融け合った名曲だと
思う。この曲は、学生時代にデュオで弾いていたこともあって、思い入れが深い。

5. どうなるのかな
オリジナルの歌物曲。Moguri rooMオーナーのお気に入り。カリビアン風味とポップス、フォークの要素を混ぜて
やや幻想的な味を持たせたつもり。詞の内容は、若い恋人達が、前途への不安感を抱きつつも身を寄せ合うことで
甘い温もりを感じる・・・といったイメージ。

6. In My Life
ビートルズのバラード。ビートルズの中では、個人的に五指に入る名曲だと思っている。原曲は、キーボードを中心
としたアレンジになっているので、ギター弾き語り用にアレンジするのは少し骨が折れた。ベース音の使い方と弦の
張力を利用したアレンジで躍動感を出したつもり・・・。

7. Anji
古いフォークファンにはよく知られている名曲。ディヴィー・グレアムというイギリス人ギタリストが作曲したインスト曲。
サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンの名演が有名。僕も、ポール・サイモンのヴァージョンを参考にアレンジ
してみた。そのままだと面白くないので、少し手を加えてみた。途中の即興セクションで、スパニッシュ風のストロークを
入れてみたり。

8. 寝入りばな
オリジナルの歌物曲。眠りに入る直前の意識が無意識の海に落ちていく瞬間に湧き起こるイメージや感情を、描いた曲。
今回は、ギター1本で弾き歌ったが、音源を作るときは、打ち込みのリズムトラックを絡める予定。この曲の演奏途中で、
ハプニングが発生。サウンドの要めであるエフェクターが故障。というか、電池切れ。急遽、アンプで音を作り直して、
リスタート。 少し音質的にエアー感を損なうハメに。

9. Now And Forever
リチャード・マークスの名バラード。ほぼ原曲に忠実にコピーした。もちろん、歌い方は違うが・・・。
この曲も、学生時代から思い入れのある曲で、いつ演ってもそれなりのクォリティが出せるレパートリーの一つ。
オリジナル曲がもっと増えれば、演る機会は無くなると思う。

10. 夏隣り
オリジナルのインスト曲。元々、詞をつけて作った曲なのだが、2週間ぐらい前にインストに変更した。初夏と盛夏の境い
目あたりの日本の田園風景をイメージして作った。まだまだ弾きこみが足りないので、これから成長する曲だと思う。


アンコール
Bohemian Rhapsody

クイーンの超名曲を、アコギのソロインストとして演奏。いきなりリクエストされたので、弾けるかどうか不安だったが、
思い切って弾いてみたら弾けた・・・。しかも、かなりイイ感じで! この曲はクラシックのように長くて強弱のつけ方が
難しいのだが、これほどツボを押さえた演奏ができたのは久しぶり・・・。アレンジは、南澤大介氏のものを参考にして
セクションを追加したもの。



時間の制約がなかったので、本当にのびのび演奏できた。多少、人前での演奏に慣れてきたというのもあると思う。
女性のお客さんから、「かっこよかったです」と言われた。お世辞でも嬉しいものだけど、敢えて言葉通りに受け取って
おきたい。本心から出た言葉を「お世辞」だと思うのは失礼だから。自惚れているわけじゃないけれど。
その空間にいる自分も含めた全ての人を癒せる音楽を追及したい。音楽という世界は、深い広がりを持っている。様々な
土地の様々な風土、文化、連綿と続く体系をバックボーンに、偉大な先人達の蓄積があり、それらを汲みながら、時に
新しく、時に懐かしい、そんな音楽を紡いで行きたい。それらは僕にとって、ゆるやかなペースで進めていくものであり、
人生の目的のひとつでもある。




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