2004/09/25 Sat. at ヒポポタマス
これで3回目のソロライブ。
ヒポポタマスは、中川イサト氏や岸部真明氏など、超ビッグネームが出ていることでも知られる老舗のアコースティックライブバーだが、この「若手ぺーぺーミュージシャン祭り」(通称「若ペー」)は、ショウマンシップがあって、観客を一人以上連れて来れるという条件をクリアすれば、誰でも出られるというありがたいイベント。でも、出てくる人達は、そこそこ上手い人が多い。CDを出しているプロもいる。
今回は、一組あたりの持ち時間が18分ということもあり、MCを全部カット。
4曲やるつもりだったが、4曲目の途中でタイムアウト。時間切れになると、PAが切られるという無情なシステム。
まるで、熱湯コマーシャルのようだ。(しかし、ギャラが貰えるので、これは店長の哲学なのだろう。)
出演順は、開演の直前に決まる。店長のヒポポ大王が、自らのインスピレーションで、場当たり的な独断でもって決めるのだ。今回の出演者は、9組。
ボクは「若ペー」初出場なので、トップバッターかなと身構えていたのだが、意外にも2番目という好打順につけてもらった。2番はイイ。心の準備ができるからだ。しかも、むやみに待ち時間が長くないので、緊張も抑えられる。などと思いつつ、楽屋で出番を待っていたら、妙にキンチョーしてきた。(余計なことを考えるからだ!) 楽屋に入る権利は、自分の前の組が出演している時にのみ、与えられる。つまり、楽屋は、「次が自分」という緊張感を味わう場なのだ。
「あー、次はオレかぁ。」と、何回もつぶやく。あー、次はオレかぁ・・・。
っちゅー間に、自分の番が回ってきた。
いざ、出陣!
1曲目はインスト。Queenの「ボヘミアン・ラプソディ」を、アコギ一本で奏でる。5分を超える難曲だが、何とか集中力を切らさず最後まで弾ききった。出だしの2分ぐらいは指が震えたが、観客には気づかれなかったかな?前回のLiveの時以来、ほとんど毎日欠かさずに練習してきた曲だが、それでも満足のいくデキとは言いがたかった。それほどやり甲斐のある曲とも言えるわけだが・・・。
2曲目は、歌。オリジナルの新曲「どうなるのかな」を弾き歌う。この曲も、かなりの練習量を要する曲だが、何とか歌いきった。やはり、歌詞を少し間違えた。ボサノバ調の弾き語りは難しいが、間違いなく、ボクのスタイルの特徴の一つなので、そうも言ってられない。
3曲目はインスト。デイビー・グレアム作曲の「アンジー」を独奏。ポール・サイモンのヴァージョンが有名な曲だが、独自の解釈とアレンジでやってみた。デキは、今までで一番マシだったと思うが、完璧ではない。ミストーンもなかったし、抑揚も悪くなかったので、一定の水準には達しているはず。あとは、実力のベースアップで、もっと伸ばしたい。
4曲目はオリジナルの歌。「I Thank You」というタイトル。前回のLiveでもやった曲だが、熟練度を上げて臨んだ。月夜の晩に、窓辺で恋人に電話をしているシチュエーションを、情緒的に歌った曲だ。しかし、1コーラス目のサビにいく前に、タイムアウトになってしまった!次回は、この曲を頭に持って来よう。
とまあ、自分の出演はこんな感じ。初陣にしては、頑張った方・・・かな。
他の出演者で印象に残ったのは、ピアノ弾き語りのキム・チャンスさんと、ギター弾き語りのストリートの黒幕さん、フォークの黒田ヘータローさん、五月丘という不思議なデュオでした。キム・チャンスさんは、歌がメチャ上手く、メチャエェ声。選曲もよかった。ストリートの黒幕さんは、生き様を感じさせるステージでストロークが上手く、かなり参考になった。黒田ヘータローさんは、伝統的なフォークソングをキッチリ踏襲していて、その巧みな3フィンガーワークに唸らされた。トリを務めた五月丘さんは、ビッグジャズバンドのギターを思わせるギターアレンジに心惹かれた。っていうか、上手い!歌も安定したピッチと綺麗に伸びる声で素晴らしかった。
全ての演奏が終わった後、五月丘のギターの人に、「ボヘミアン・ラプソディのテンションノートの乗せ方が面白かった」と言われ、かなり嬉しかったのだが、どこのテンションノートのことだか分からずじまい。もっとつっこんで訊けばよかった・・・。
とりあえず、今後の目標の一つとして、ヒポポ大王に何か音楽的な感想を言われるようになることが加わった。
そこへ行くのは、玄人になるということだろうし、簡単ではないだろうけど、目標の一つとして設定しておけば、
何かと張り合いにもなるというものだ・・・。
次回は12月、かな。
End
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