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六甲名水・迷水?事件 ボクは、ミネラルウォーターをよく飲む。 風呂上がりには必ず飲む。 水の味には少しうるさいタチである。 今、「水に味なんかあるのか?」と思った方もいるであろう。 今回の話は、そういう方の背筋が寒くなる話になるかもしれない。 さて、水の話である。 水も種類によって当然、味が違う。 特選丸大豆醤油とさしみ醤油の味が違うのと同じぐらいに、 水にも味の違いがある。 皆さんは、硬水と軟水を御存知だろうか。 日本の湧き水のほとんどは、 カルシウム含有量の少ない軟水だと言われている。 反対に、欧米の湧き水には、 カルシウム含有量の多い硬水が多い。 人それぞれ好みもあるだろうが、 ボクは、硬水が苦手である。 例えば、やたらと宣伝されているエビアン。 これは、硬水の中ではそれほど硬度が高くないのだが、 やはり苦手である。 何だか、石の味がするのである。 石を食ったことがあるんかい! と、つっこまれそうだが、 そう感じるのだから仕方がない。 ボクが圧倒的に好きなのは、日本の軟水である。 こっちは、森の味がするのである。 森を食ったことがあるんかい! と、自分でもつっこみたくなるが、 おいしい日本の名水を飲むと、 木や苔や、柔らかい土のフィルターを通って 生まれた水の神秘を感じてしまうのである。 ともあれ、日本の軟水、バンザイ! である。 そうは言っても、 日本の軟水なら何でもよい、というわけではない。 ボクが、日常的に愛飲しているのは、 「南アルプスの天然水」である。 これはスーパーでよく特売されているので、 安っぽいと思う向きもあるかもしれないが、 天下のサントリーが広大な森林を保全して作っているので、 かなり品質はよい。 希薄ではあるが、森の味もちゃんと感じられるのである。 お手軽さを無視すれば、ボクのベストウォーターは、 誰が何と言おうが「白神山地の名水」となる。 さすが、世界遺産「白神山地」である。 そのまろやかな味わいは、懐の深さと自然の恵みを感じさせる。 逆に、あまり好みでない日本の軟水もある。 いくつかあるが、その筆頭を紹介しよう。 それは、あの「六甲のおいしい水」である。 自らオイシイとぬかすそのネーミングをどうこう言う気はないが、 味がとにかく泥臭いのである。(好きな方、ゴメンナサイ。) まあ、人間の味覚なんてものは、どれほど鋭くなったところで、 イメージの持ち様に左右される曖昧なものである。 かく言うボクにも、「六甲のおいしい水」に悪いイメージを持つ遠因 となった、エピソードがある。 あれは、小学校三年生の頃、暑い夏の日のことである。 朝、通学途中の道端で、何やら白い物体を見つけたのである。 それは、「六甲のおいしい水」の紙パックだった。 当時は、ペットボトルがまだそれほど普及しておらず、 水も紙パックで売られていたのである。 もちろん、中身は入っていない。 当時は、日本人にミネラルウォーターを飲む習慣がまだなく、 水を買って飲むなんてアホらし〜という時代だったから、 ボクは、六甲のおいしい水のパックを見つけて、 へえ、珍しいなと思った。 そこまではよかったのである。 そこで、普通なら放っておいて学校へ行くはずなのだが、 ボクは、イタズラ大好きなクソガキだったので、 ある一計を思いついてしまったのである。 当時、ボクのクラスにお調子者で有名なY君というヤツがいた。 ボクは、六甲のおいしい水のパックをおもむろに拾い上げると、 そのまま学校まで持って行き、水道の水をパックに詰めて、 Y君に飲ませたのである。 それを飲んだY君いわく、 「プハー。やっぱ、六甲の水はうまいなあ。」 ああ、何てヒドイことをしでかしたのだろう。 今のボクは、Y君にすまないという気持ちで一杯である。 しかし、あの時は腹筋がよじれるほど笑ったなあ。(反省しろ!) 結局、拾ったパックに水を入れてY君に飲ませたことが、 担任の教師に発覚し、ボクは大目玉をくらったのであるが、 それももう、今は昔。 ともあれ、今でも「六甲のおいしい水」を見るたびに、 ボクはあの時の記憶を呼び起こしてしまい、 どうも、おいしいという気がしないのである。 今だにボクの中では、 六甲の水は、名水ならぬ迷水?なのである。 End あとがき 豆〜。(挨拶) 先日、特売だったからといって、オカンが「六甲のおいしい水」(2リットル入り)を ちなみに、外国のミネラルウォーターにも軟水に近いのはあります。 ヴォルヴィックなんかは、結構好きです。 でも、日本では硬水の売れ行きがあまり良くないらしく、 っていうか、ミネラルウォーターは、すでにマイナーじゃなくなってから久しいような・・・。 ま、いっか。(^^;) 執筆: 2000/07/22 |