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映画の小窓6 「トップガン」 15年も前の映画である。 非常に想い出深い映画でもある。 当時のボクは、まだ小学生だった。 この映画をTVで見たのが、小学5年生の頃だったかと思う。 思えば、映画を見るようになったのがこの頃である。 それまで、ボクにとっての映画は、アニメだった。 それは、ドラえもんであり、ガンダムだった。 ドラえもんとネバーエンディングストーリーを上映していたなら、 断然、ドラえもんを選ぶ子供だったのである。 そんなボクが初めて見たオトナの映画(当時そう思ったのだ)が、 この「トップガン」だったような気がする。 見ようと思った動機は、実にガキらしい単純なものである。 カッチョイイ戦闘機が見たかっただけなのである。 当時、子供向けの雑誌に米空軍の戦闘機が紹介されていた。 やれ、F15がどうとかミグがこうだとか、戦闘機とうやつは、 それはそれは、カッチョのイイもんだったのである。 その戦闘機を、映画(TV)で見られるというのだから、 そりゃ、見ない手はないやん、 というワケである。 そして、ワクワクしながらTVの前に座ったのである。 映画が始まると、案の定、のっけから戦闘機が登場した。 バシュシュッと飛び回るだけでもカッチョイイのに、 敵機を追尾装置でロックオンして、誘導ミサイルで撃墜!! てなメカ?まで駆使してくるのだから、感動もひとしおである。 しかし、一番ボクの心を揺さぶったのは、別のものだった。 あの、金髪美人教官である。 いわゆる、ラブシーンというやつである。 それまでラブシーンと言えばパタリロだったボクにとって、 トップガンのラブシーンは、衝撃的だった。 そんなにハードなラブシーンではなかったと思うが、 濃厚なキスといい、二人の仲睦まじさといい、 もう、なんともイヤ〜ンな感じだったのである。 そして、あの印象的な主題歌のバラードの、 ボベボベボ〜ン、ボベボ〜ン♪ というメロディーは、ヤケに耳に残った。 子供心にも、あのメロディーをバックに、 金髪美人教官と恋に落ちてみたいと思ったものである。 それ以来、ボクの中で、憧れのラブシーンと言えば、 ボベボベボ〜ン♪である。 今でも、サントラでボベボベボ〜ン♪を聴くと、 ボクは、甘ったるい空気を味わうことができるのである。 End |