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マイナーエッセイ

 

ぶっつけ病




 

ボクは、ぶっつけ病である。


何やソレと思うだろうが、


要は、とにかく病的なまでに、


ボクは、よく「ぶっつけ」るということである。


 


まず、ボクはよく足の小指をぶっつける。


誰しもよくある経験だとは思うが、


ボクの場合、頻度も程度も凄まじいものがある。


ヒドイ時は、一日に四,五回もぶっつける。


ボクが、足小指をぶっつける場所は決まっている。


 


リヴィングのテーブルと椅子の脚。


自室の椅子の脚。


サイドボードの角。


伏せて置いたギターケースの金具。


 

大体、この四つである。


思い出しただけでショッカーのように、


ヒー!!と叫びたくなるが、


実際、頻繁に、峻烈なまでに、


ぶっつけまくっているのである。


なぜ小指だけをピンポイントでぶっつけるのか?


冷静に考えれば、答えは簡単である。


小指が、足の一番外側にあるからである。


しかし、ぶっつけた直後だけは、痛みのあまり、


その単純明快な真理を受け容れることができない。


何でヨリによって小指だけやねん!


わては、断じて納得できまへんえ!(なぜか京都弁)


という心境になる。


一昨日も強烈に足小指をぶっつけて、


大変な難渋を味わう憂き目に遭った。


いつもぶっつけるモノは前述の四つだということを念頭に置き、


その時は、ことさらに注意を払って室内を移動していた。


リヴィングのテーブルの傍を通過し、ホッとしかけた瞬間、


鈍い衝撃が全身を襲った。


痛い。


とにかく、痛い。


一体、何にぶっつけたというのか。気をつけていたのに!


おもむろに足元を見ると、


ぶっつけたのは、無造作に置かれた扇風機だった。


しかも、足小指は、爪が割れて血がドクドク状態である。



 

ちくしょーっ!

扇風機までオレを馬鹿にしやがって!



 

もう、情けないやら腹立たしいやらで、


屋台の酔っ払いのボヤキのようなセリフを


思わず吐いたのであった。

 

 

次に、ボクは、「ぶっつけ本番」が好きである。


試験でも何でもとにかく、ぶっつけ状態を好む。


一応、事前にネタの仕込みをしないわけではないのだが、


肝心な部分は、本番のパフォーマンスに賭けてみたくなるのである。


だから最近までは、試験勉強も、まず家ではしなかった。


何せ、中学、高校と、家で勉強する習慣がなかったのである。


なら、いつ、どこでするのか。


試験当日、電車の中でである。(今は、家でもしてます。)


とにかく、内容が解ろうが解るまいが、


講義ノートを読み通すのである。


当日勝負なのだから、いわば、「ぶっつけ」である。


二時間の通学時間中に、どれだけ頭に詰めこめるか。


その緊張感で集中力が異様に高まり、ゾクゾクするのは、


得も言われぬ快感である。


でも、結局、ボクのこの「ぶっつけテスト」は、


惨敗を喫することも多く、大学四年目にして反省を余儀なくされ、


サボらず家で勉強するようになったのであった。


 


でも、やはり「ぶっつけ本番」は好きである。


土壇場で、面白いアイディアをよく思いつくからである。


それを如実に物語るエピソードも幾つかあるが、


それについては、また別の機会にお話することにする。


 


とまれ、「小指ぶっつけ」にしろ、「ぶっつけテスト」にしろ、


やはりボクは、ぶっつけ病のようである。


 

 

End

 

 

 

〜あとがき〜

 

豆〜。(挨拶)←しつこい

ほんとに、よくぶっつけるんですよ。足の小指。

単に注意力の問題なのかなあ、と頭を悩ませる今日この頃です。

後半の「ぶっつけ本番好き」は、CAPOをよく知る人なら、

なるほどと思う部分もあるかもしれませんね。

それでは、シーユー。



執筆: 2000/07/29
 


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