Message メッセージ




  イースター礼拝メッセージ 2025年6月22日/宇井秀樹宣教師

「愛され、愛する」   

父なる神はイエス様に「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ」(11節)と語られました。イエス様は神のこの言葉を聞かれ、ここから働きを始められたのです。神はイエス様が何か特別なことをしたから喜んだと言っているのではなく、イエス様もまた神に認められたくて働きをされたのではありません。神の愛はイエス様に注がれ、その愛がイエス様から溢れ人々に福音を宣べ伝えていくのです。
「それは、父が子を愛して、ご自分のなさることをみな、子にお示しになるからです」(ヨハネ5:20)イエス様は地上ではいつも神の御声を聞き、神が示された御思いを行っていました。イエス様は父なる神と一つと言われるほどに密接な関係にあったのです。私たちもイエス様の十字架の贖いによって罪赦され神の子とされました。神の子となったクリスチャンに神はイエス様と同じように御心を示してくださいます。その御心を行う動機は父なる神に愛されていることです。

*働きの確信…「そしてすぐ、御霊はイエスを荒野に追いやられた。イエスは四十日間荒野にいて、サタンの誘惑を受けられた。野の獣とともにおられたが、御使いたちがイエスに仕えていた」(12~13節)悪魔は「あなたの神の子であったら」(ルカ4:9)と荒野で父なる神との関係を切り離そうとイエス様を攻撃しました。イエス様はみことばで退けましたが、悪魔もみことばを用いて誘惑したのです。しかし、そこに聖霊がおられました。イエス様は聖霊に満たされ悪魔の誘惑に打ち勝ったのです。
聖霊が私たちに神の御思いを教え、神の御心を行う力を与えられます。主の御思いを知るために、私たちは日頃から神との親しい交わりをもっていないと、神が語っているのか悪魔の惑わしか自分の願望が区別が付かなくなります。聖書のみことばをただ読むのではなく、神の御思いを聖霊によって受け取るのです。聖霊が私たちのアイディンティを確立され、それが私たちの働きの確信となっていくのです。

*働きの焦点「ヨハネが捕えられて後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた。「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい」(14~15節)イエス様の働きの焦点は人類が父なる神との関係を取り戻すことでした。三位一体の神の間には愛の交わりがあり完璧な調和があります。創造主なる神が人を造られた時から、愛の関係に人を入れようとされましたが、罪によって人は神から離れてしまったのです。そこでイエス様はこの世に来られ十字架の贖いよって全人類と神との和解の架け橋となり、イエス様は地上で聖霊の力を受けて働きをされたのです。「神はこの方に聖霊と力を注がれました。このイエスは、神がともにおられたので、巡り歩いて良いわざをなし、また悪魔に制せられているすべての者をいやされました」(使徒10:38)

私たちの信仰の歩みには戦いがあり辛い経験をすることもあります。時には神に見捨てられたのではないかと思い悩むこともあります。しかし私たちがどんな状況にあっても、神はいつもあなたを愛し喜ぶと言われるのです。何をしたか出来るかは問題ではありません。神があなたを愛し喜んでくださる、これが私たちの働きの基盤なのです。




<< メッセージの一覧にもどる