礼拝メッセージ 2024年10月27日/秋山浩副牧師
「あらゆる時に~ダビデの賛美」 詩篇34篇
「あらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも、主への賛美はいつもある」(1節)ダビデは喜びに溢れていたから賛美したのではありません。表題には「ダビデによる。彼がアビメレクの前で気違いを装い、彼に追われて去ったとき」とあります。どのような状況があったのでしょうか。
<詩篇34篇が生まれた背景> Ⅰサムエル21章
ダビデは主君サウルに忠実に仕えていました。けれど彼があまりにも大きな戦果をあげ民衆から称賛されるので、サウロ王は嫉妬し遂には命を狙うようになります。そこでダビデは一人逃げて祭司アヒメレクの所に行きます。そこにはペリシテ人ゴリヤテの剣があり、それを求め譲り受け取ります。ダビデはかつて巨人ゴリヤテを剣などに頼らず万軍の主の御名を掲げ、信仰によって倒し勝利しました。そのダビデが今は神により頼むのではなく剣で自分の身を守ろうと必死なっていたのです。
ダビデはその日のうちに身を隠すためにペリシテ人の地に逃れますが、すぐにダビデの正体は知られてしまいガテの王アキシュの前に連れてこられます。
この時の心情を詩篇56篇で詩っています。「神よ。私をあわれんでください。人が私を踏みつけ、一日中、戦って、私をしいたげます」(56:1)しかしダビデは「私は神に信頼し、何も恐れません。肉なる者が、私に何をなしえましょう」(56:4)と主により頼むことに心を定めるのです。そこでダビデは危機的な状況の中でとっさに「それでダビデは彼らの前で気違いを装い、捕えられて狂ったふりをし、門のとびらに傷をつけたり、ひげによだれを流したりした」(Ⅰサムエル21:13)という行動をとります。このように装ったことで表題にあるようにアキシュのもとから去ることができたのです。「私が主を求めると、主は答えてくださった。私をすべての恐怖から救い出してくださった」(4節)苦難の中から助け出された体験を通して、このダビデの賛美が生み出されました。
<その後のダビデ>
ダビデのもとに、困窮している者など約400人が集まってきました。彼はイスラエルに戻り、荒野をさまようことになります。サウロはダビデを滅ぼそうと必死になって彼を探し追ってきます。ある時、ダビデにサウロを討ち取る機会が訪れました。しかし彼は「私の主君に手を下すまい。あの方は主に油そそがれた方だから」と自分の力ではなく、神に信頼し主の御手に委ねました。やがてサウロはペリシテ人によって打たれることになります。そしてダビデはイスラエルの王となるのです。
<ダビデから私たちは何を学ぶでしょか>
ダビデは自分の力で危機を乗り越えようとしました。しかし、更に追い詰められ窮地に立たされた時に、主に信頼して主を叫び求めました。「この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた。こうして彼らはすべての苦しみから救われた」(6節)私たちはさまざまな戦いの中で自分の力や考えで対処しようとするのではなく、あらゆる時にも主に賛美を捧げどんな苦難から救い出してくださる神に信頼し主を見上げて歩んでいきましょう。
「あらゆる時に~ダビデの賛美」 詩篇34篇
「あらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも、主への賛美はいつもある」(1節)ダビデは喜びに溢れていたから賛美したのではありません。表題には「ダビデによる。彼がアビメレクの前で気違いを装い、彼に追われて去ったとき」とあります。どのような状況があったのでしょうか。
<詩篇34篇が生まれた背景> Ⅰサムエル21章
ダビデは主君サウルに忠実に仕えていました。けれど彼があまりにも大きな戦果をあげ民衆から称賛されるので、サウロ王は嫉妬し遂には命を狙うようになります。そこでダビデは一人逃げて祭司アヒメレクの所に行きます。そこにはペリシテ人ゴリヤテの剣があり、それを求め譲り受け取ります。ダビデはかつて巨人ゴリヤテを剣などに頼らず万軍の主の御名を掲げ、信仰によって倒し勝利しました。そのダビデが今は神により頼むのではなく剣で自分の身を守ろうと必死なっていたのです。
ダビデはその日のうちに身を隠すためにペリシテ人の地に逃れますが、すぐにダビデの正体は知られてしまいガテの王アキシュの前に連れてこられます。
この時の心情を詩篇56篇で詩っています。「神よ。私をあわれんでください。人が私を踏みつけ、一日中、戦って、私をしいたげます」(56:1)しかしダビデは「私は神に信頼し、何も恐れません。肉なる者が、私に何をなしえましょう」(56:4)と主により頼むことに心を定めるのです。そこでダビデは危機的な状況の中でとっさに「それでダビデは彼らの前で気違いを装い、捕えられて狂ったふりをし、門のとびらに傷をつけたり、ひげによだれを流したりした」(Ⅰサムエル21:13)という行動をとります。このように装ったことで表題にあるようにアキシュのもとから去ることができたのです。「私が主を求めると、主は答えてくださった。私をすべての恐怖から救い出してくださった」(4節)苦難の中から助け出された体験を通して、このダビデの賛美が生み出されました。
<その後のダビデ>
ダビデのもとに、困窮している者など約400人が集まってきました。彼はイスラエルに戻り、荒野をさまようことになります。サウロはダビデを滅ぼそうと必死になって彼を探し追ってきます。ある時、ダビデにサウロを討ち取る機会が訪れました。しかし彼は「私の主君に手を下すまい。あの方は主に油そそがれた方だから」と自分の力ではなく、神に信頼し主の御手に委ねました。やがてサウロはペリシテ人によって打たれることになります。そしてダビデはイスラエルの王となるのです。
<ダビデから私たちは何を学ぶでしょか>
ダビデは自分の力で危機を乗り越えようとしました。しかし、更に追い詰められ窮地に立たされた時に、主に信頼して主を叫び求めました。「この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた。こうして彼らはすべての苦しみから救われた」(6節)私たちはさまざまな戦いの中で自分の力や考えで対処しようとするのではなく、あらゆる時にも主に賛美を捧げどんな苦難から救い出してくださる神に信頼し主を見上げて歩んでいきましょう。